第 20 号
平成20年7月15日発行

(内部討議資料)

 今年の梅雨はあまり雨が降らず空梅雨のようです。個人的には、梅雨時のあのジトジト感が苦手なので過ごしやすいのですが、作物の出来に大きな影響があるようです。
  数年前の空梅雨の後、大雨になり大被害があったことを思い出しますが、今年はそんな事が起きないように願っています。地球温暖化が叫ばれています。このところの気候の変化が不気味に感じられますが、悲壮感ばかり持っていてもしようがありません。前向きに、知恵を絞って自分の出来る省エネをして、暮らしを守りたいと思います。
  平成20年6月議会は、6月17日から23日まで開かれました。一般質問は、17日・18日の2日間、総務常任委員会は19日、議案審議は23日に審議しました。

〜  宮沢光子の一般質問  〜

質問1. どうなるごみ袋の無料配布

聖籠町は、平成10年度から燃やせるごみの「指定袋制」をスタートさせた。家族人数によって、各世帯に指定袋が無料配布されている。ごみ袋の無料配布は、住民には大きな行政サービスであり、聖籠町に住んでいる利点の一つである。    
  昨年の改選後、議員からのあて職で「聖籠町ごみ減量化推進協議会委員」の委嘱を受けた。3月26日に開かれた会議の中で、ごみ減量化の具体策を話すというより「燃やせるごみの完全有料化」に向けて議論をしているような雰囲気があり驚いた。    
  新潟市や新発田市ではごみ有料化になっているが、今後、聖籠町として「ごみ袋の無料配布」をどう考えているか。    
  聖籠町は、ごみ処理施設・ごみ最終処分場を旧豊栄市と共有している。旧豊栄市が新潟市北区になった事によって、今後、ごみの量が増すことになると思う。最終処分場の利用年度は平成31年度と試算されている。    
  聖籠町のごみ処理事情や最終処分場の利用年度を少しでも延ばすことなど、もっと町民にPRして、家庭から出るごみの減量化を理解してもらう必要がある。    
  数ヶ月前から、町民に対して省エネへの啓発で「広報せいろう」にエココロ通信が掲載されている。環境問題は、頭でわかっていても切迫した問題として意識している住民は少ない。身近に出来ることして、佐渡市などで行っている買い物をする時、袋を持参する「マイバック」運動をどう考えるか。
答1.
  • 袋の有料化は考えていない
    ( 町長 )
    ごみの有料化については現段階では考えていない。平成12年にごみの超過従量制を導入したさい、燃やせるごみの収集量は一時大幅に減少した。しかし、その後、年々増加の傾向が続いた。現在では、リサイクル分別の収集体制を推進した結果、燃やせるごみの収集量は横ばい状態である。
      処理場の焼却炉や最終処分場にも限界があるので、今後も資源ごみの分別を推進する。    
     レジ袋等については、これからの課題だと思っている。商工会と連携した中で可能性について、今後具体的な方向性を模索したい。

質問2. 地域安全マップのあり方は

昨年12月上旬、子どもの安全確保について議論してきた「中央教育審議会」の中間報告が新聞掲載された。学校保健法を改正して安全管理の主要目的を、従来の授業時間などのケガ防止から通学路を含めた防犯・防災に転換して、各学校に「学校安全計画」の策定を義務付けすることを提案している。ここ数年来、学校を舞台にした大きな事件が頻発している。田舎だ都会だ関係なく日本全国どこにでも起こり得ることである。聖籠町だけは大丈夫という保証はない。     
 平成18年、19年度に町の3小学校において「地域安全マップ」が作成された。しかし、このマップは作って終わりというものではないと思う。毎年、子どもも保護者も地域の様子も変わる。「地域安全マップ」の今後のあり方をどう考えているか。     
 県内でコミュニティスクールの指定をしているのは、聖籠町の3小学校と聖籠中学校、4校のみである。他の自治体の学校と比べ、コミュニティスクールにしなければならない当町の学校状況は何か。コミュニティスクールにする事で子ども達にとってどのようなメリットがあるのか。
答2.
  • 子どもたちには必要な学習
    ( 坂口教育長 ) 
    毎年、外部から講師を呼んでマップ作りをする事は、予算の関係でできない。しかし、子ども達が自らの安全を守る能力を育てていくために、「地域安全マップ」作りは必要な学習である。マップ作りを経験した教師を中心に各学校において、各学年のPTA行事などでマップ作りをしてほしいと依頼している。     
      コミュティスクールについては、課題があるから指定したという訳ではない。

〜  6月議会での主な議案 〜

※ 聖籠町税条例の一部改正

 地方税法の一部を改正する法律が、平成20年4月30日に交付されました。これに伴い、聖籠町税条例の一部を改正しました。  改正内容は、多岐にわたり様々ですが、今回の改正の中で、以前からマスコミ報道されていた「ふるさと納税」創設により、寄付金控除を税額控除方式で行う規定が整備されました。 生まれ故郷や応援したい自治体などに寄付すると、住んでいる所の個人住民税などが軽減されます。寄付額5,000円以上が対象です。住民税額の10%を上限に寄付額から5,000円を除いた額が住民税などから差し引かれます。< 寄付する人は手続きが必要 > 聖籠町にとって、「ふるさと納税」というものは、予測のつかない未知数のものだと思います。全国の中には、いろいろなアイデアを出して、自己アピールをしている自治体もあるようですが、国の施策である「ふるさと納税」の今後を着目したいと思います。

※ 監査委員条例の一部改正

地方公共団体の財政の健全化に関する法律が施行され、地方公共団体の長は健全化判断比率等の事項について、監査委員の審査を受けることになります。平成19年度決算から、公表することが義務付けされます。

※ 工事請負契約の締結

 網代浜緑地整備工事(1工区)(2工区)が契約されました。(予定価格が5千万円以上の契約・財産取得または処分に関するものは議会の議決が必要です。)

2工事とも、< 契約の方法 > 制限付一般競争入札。      
工事日数は260日間。平成21年3月9日完成予定。
< 契約の相手・契約金額 > 1工区→(株)丸昭工務店 7,161万円    
<      〃     > 2工区→ 曽根建(株) 8,473万5千円

◆ 網代浜船だまりは、来年の「トキめき新潟国体」のセーリング競技の開催会場になります。背後地の緑地が今回、整備されます。背後地については、交流施設や駐車場、漁協関連施設、アクセス道路などの整備計画をたてました。4月1日付けで、国土交通大臣から「みなと振興計画」の認定を受けました。


〜  6月議会での主な補正予算 〜

★ 育英生貸付金202万円→20年度の当初予算より、申込者が4人増えたからです。 
★ トキめき新潟国体聖籠町実行委員会負担金2,011万円→今年は国体のリハーサル大 会が行われます。聖籠町が会場になる3種目にかかる経費です。セーリングについては、県から10割補助されます。 
★ 保育所費手数料33万円→聖籠こども園の職員に対する、麻しん・風しんの予防接種をするため。私立保育園の職員に対する予防接種料も12万円予算計上されました。 
★ 給食調理等業務委託料171万円→給食センターに配置されていた町職員が異動になり、業務委託先が人員を増やしたため。
★ 財政調整基金積立金3億円→町の貯金・・・など




 

< あとがき >

※ 6月5日、議会広報委員会の視察研修で京都府南山城村へ行ってきました。南山城村の議会だよりは、19年度の町村議会広報全国コンクールで最優秀賞を受賞しています。  
  審査員から、特に表紙の写真が絶賛されていました。現地に行って、お話しを聞かせてもらい受賞の意味がよくわかりました。主に委員長が写真担当ということでしたが、写真にかける時間と情熱が半端ではないことを実感しました。視察研修に行って実感するのは、百聞は一見にしかずということです。とてもいい刺激を頂きました。  
  「放課後学習クラブ」が動きだしたようです。5月23日、総務文教委員会の中で報告を受けた時、申し込み人数は、蓮小6人、山小5人、亀小2人、聖中2人でした。予想外の人数の少なさで驚きましたが、今、どのような状況になっているでしょうか。  年を重ねる毎に勉強の大事さを感じます。今、現役の子ども達に学ぶ事の大事さを、どのような形で伝えたら心に届くのでしょうか・・・。  
 やはり、大人として説教じみた事を言うより、ジタバタしながらも何かを学ぶ姿や一生懸命生きる姿を子どもたちに見せていくしかないのかもしれません。

 

 
 
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